motion pictures vol.2

DVDの感想を書き留めておこう。


コズモポリス
(2012年、デヴィッド・クローネンバーグ)。

マネー至上主義が支配する
近未来のニューヨーク。
投資家で、巨万の富を獲得した主人公は、
反対勢力から命を狙われることに。
孤独な男の人生哲学、
ギャグまがいの過剰なスプラッターシーン、
悪夢を彷彿とさせるダークな空模様、
芸術的ですらあるハイテク・リムジン、
などなど。
往年のクローネンバーグ節炸裂のハードコアSF。
こちらの期待を全く裏切らず、ひたすら素晴らしい。



マーサ、あるいはマーシー・メイ
(2011年米、シーン・ダーキン)。

カルトの洗礼を受けてしまった家出少女が、
現実に戻ったものの、
強烈なフラッシュバックに葛藤する。
キャスティングもグッドですよ!だし、
静寂をたたえた映像も美しい。
ラストシーンの不安感が
何とも不気味で、よいだす。




バリー・リンドン
(1975年英、スタンリー・キューブリック)。

18世紀のイギリスを舞台にした、
成り上がり系男子の一生。
淡々と語られていくだけとはいえ、
豪華絢爛な美術、衣装の徹底振りに
圧倒されっぱなし。





死霊のはらわた(リメイク版)」
(2013年米、フェデ・アルバレス)。

いわずもがなの、
誤ってサタン呼び起こしちゃいましたけどなにか?系。
制作に関わっているサム・ライミ特有の
ファンタジー感に期待したが、
それは一歩後退し、
かわりにスプラッターが前面に。
それはそれでよいとして。
森の不気味さ加減とか、雰囲気出てるのですが、
キャスティングがいまいちなのか、
演出がいまいちなのか、
こころに引っ掛からない。
オリジナルは大好きなだけに、いささか残念。