古市にて


「何故だかその頃私は
見すぼらしくて美しいものに
強くひきつけられたのを覚えている。
風景にしても壊れかかった街だとか、
その街にしてもよそよそしい表通りよりも
どこか親しみのある、汚い洗濯物が干してあったり
がらくたが転がしてあったり
むさくるしい部屋が覗いていたりする
裏通りが好きであった。
雨や風が蝕んでやがて土に帰ってしまう、
と云ったような趣のある街で、
土塀が崩れていたり家並が傾きかかっていたり、、
勢いのいいのは植物だけで、
時とするとびっくりさせるような向日葵があったり
カンナが咲いていたりする。」
梶井基次郎檸檬」より)


さて、地元の伝統行事でもある、骨董品市場に行ってきました。
古美術、ヴィンテージの和服、陶器類なんかが中心なのですが、
たまに、70'sのアンティークジュエリーなんかを扱ってる
店もあったりします。


だらだら眺めて歩くだけで
十分、楽しい。


毎月第三土曜日は、やまと骨董市へ。